「人参」のはなし
昨年度まで本校に在籍してくれていた「地域みらい留学365」の第一期生(以下365生)の3名。送り出した日の写真や動画を見返すと、今でもじ~んとしますね。
彼女たちは高校2年生の「1年間」だけを本校で過ごし、また在籍校へ戻っていきました。島から彼女たちがいなくなって半月、また新しい留学生や新入生を迎え、慌ただしい新年度を迎えています。
この単年度留学を受け入れる目的や意義はたくさんあるのですが、それはまた別の人に書いてもらうこととして…
今日の授業であったこんな一コマからも、彼女たちの影響が大きかったことを実感しました。
2年生の総合的な探究の時間で、年間計画を確認していたときのことです。
毎年、生徒の外部発表の機会をた~~~~~~~くさん確保しているのですが、例年のリアクションはだいたい
「まじか…」「どうする…」「発表できるかな…」「人前に立つのちょっと…」「準備とか本番とか不安…」みたいな印象があります。
これも全て「越境」なんですよね。(よかったら前の記事も参照してください)
適度なストレスがかかり、ちょっと頑張らないと乗り越えられない外部での発表。(ちなみに、相手は誰もが知っている企業さんや大学さんに、ご協力いただいております。場所も多くは島の外。)
そういう機会を前にしたとき、高校生だと、これ(↑)が普通の反応だと思うんですよね。
でも、今年は、違いました。(いや~動画撮っておけばよかったな~~~
「頑張ろう!」「楽しみ!」「代表発表に選ばれないと!」「外に出たいね!」「大阪?関東?どっちがいい?」「どれかには選ばれたいよね~」「モロッコってどこ?」
…驚きましたね、正直。
これも多分、いや、確実に、365生の影響です。
神奈川から、愛知から、福岡から「越境」してきた彼女たち。
その彼女たちの1年間の成長を間近で見てきた在校生。
こんなにも前向きに、自分の成長の機会だと捉えてくれるようになりました。
「地域みらい留学」は、留学生のためだけの事業ではありません。
あらためてそれを実感した瞬間でした。
最後まで読んでいただいて、何が『「人参」のはなし』なのかお分かりいただけたでしょうか。
今年の外部発表の場所が、北海道・関東のどこか・大阪・松江・モロッコなんですよ。
「それぞれ、代表発表として1チームだけ連れて行くよ~。(人参)」
「もちろん旅費はこっちで出すよ~。(人参)」
…いや、いろんなモチベーションがあっても、いいですよね?自己決定理論的に、外発的な動機づけから入ったとしてもいいんです!いいんですよ!!多分!!!