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越境のはなし


令和4年3月31日をもって隠岐高校の地域みらい留学365の第1期生3名が修了しました。
※地域みらい留学365についてはこちら

今回留学してくれた3名はいずれも心地の良い在籍する高校から縁もゆかりもない隠岐高校への留学にチャレンジしてくれました。なぜなのか。3人に問うと、共通していたのは「成長」を求めていたことでした。

隠岐高校では、コミュニケーション能力のように数値で測れない力を育てるために、「普通に暮らして入れれば出会うことのない」方々と対話や協働することを大切にしています。難しい言葉を使うと、ストレスなく、心地の良い空間(コンフォートゾーン)でなく、適度なストレスがかかり、ちょっと頑張らないと乗り越えられない空間(ラーニングゾーン)で学ぶことを推奨してます。「成長」はこの「ラーニングゾーン」だからこそできると考えているからです。

隠岐高校ではしばしば「越境」という言葉を使いますが、これは生徒たちを「コンフォートゾーン」だけで学ばせるのではなく、普段と違った環境に越境することで、「ラーニングゾーン」で学ばせるためです。

地域みらい留学365で来てくれていた生徒は、居心地の良い在籍校から越境して、自分たちにとっては適度にストレスのかかる本校へ来てくれました。数値にできないのでなかなか自己評価は難しかったかもしれませんが、言葉遣いや行動の様子、思考や人との関わり方の変容は外から見て分かるものでした。

この「少しストレスかかる空間で、ちょっと頑張りたい」をこれからもサポートしていきたいと思います。